2011-05-15

第10回 国道480号線外

リフレッシュ活動が

開催されました

抜けるような青空の下、和泉市南横山校区町会連合会(父鬼町、大野町、若樫町、春木川町、坪井町)の町内にある大阪府の管理道路の清掃活動「国道480号線外リフレッシュ活動」が、今年も実施されました。この活動は、地元町会や子供会が主体となって毎年5月に行っている地域活動です。

活動10周年にあたる今年は、約500名が活動に参加しました。作業は4つのエリアに分散し、側溝内の堆積した土砂の撤去作業や、ガードレールやカーブミラー等の交通安全施設清掃、道路にはみ出している樹木の枝の剪定や下草の刈り込み、河川の不法投棄物の引き上げなどの作業を行いました。

また、リフレッシュ活動の10周年を記念した多くの企画を実施しました。

① 学生ボランテイアによる「環境学習」の実施
今年はさらに、社会や環境にやさしい行動を考え、実践を通じて学ぶ環境学習会も実施しました。この環境学習会は、今回この活動に初めて参加してくれた桃山学院大学の学生ボランティアの企画によるもので、南横山小学校の子どもたちとその保護者が参加しました。

② 泉北笑働ねっと美化ハイキングの実施(清掃活動を通じた他団体との交流)
また、美化活動と自然体験学習を兼ねた初めての試みとして、「泉北笑働ねっと美化ハイキング」を実施しました。ハイキングには、泉北笑働ねっと会員14名、桃山学院大学の福祉サークル「スマイルキッズ」のメンバーと福祉ボランティアの学生3名が参加しました。
コースは南横山小学校前から、阿弥陀寺までの往復約3.2km。みんなで清掃をしながら自然散策を楽しみました。
3名の学生さんに、ハイキングに参加した理由をたずねると、「少し歩いてみたかったから。面白そうだったから。」と小さな声で恥かしげに答えていましたが、ハイキングから帰ってきたときには、明るい笑顔で、「みんなと一緒に歩いて楽しかった!川がきれいで気持ちよくなった。」と、元気いっぱい感想を述べてくれました。ほんの1時間程度の活動でしたが、活動を通じ、自然や人とふれあいを楽しんでもらえた様子でした。(松尾さん、山口さん、橋本さん)
日頃から地域の美化活動に熱心に取り組んでおられる泉北笑働ねっと会員のみなさんは、45リットルのゴミ袋20杯分ものゴミを拾って帰って来られたにもかかわらず、「もっとゴミを拾いたかった!」と、物足りなさを訴えておられました。
清掃活動の終了後には、学生ボランティア主体による地域交流会と、東日本大震災の被災者復興支援活動として、仮設住宅用の木の表札作りにも取り組みました。

③ 記念モニュメントの設置
地元の製材業者さん(北野木材様)からご寄贈をいただきました「直径約70cm・高さ約5m」の大木を加工し、モニュメントとして南横山地区の玄関口である大野交差点歩道部に設置しました。初めてモニュメントを見る方は、あまりの大きさにびっくりされていました。
 モニュメントの文字部分の彫刻をはじめ作成の多くは、鳳土木事務所の直営班が出がけました。当日は小河副知事をはじめ多くの方にご参加いただきモニュメントの除幕式を行いました。これから、リフレッシュ活動のシンボルマークになることは言うまでもありませんね。

④ 交流会の開催(地域・学生・泉北笑働ねっと・行政との次なる展開への交流)
今回は、地域交流会では、これまでの思い出や、活動に対する思いなどが語られました。

小河副知事
「年々参加者が増えて、活動が継続し、さらに活発化していて嬉しい。本来、道路や川はそこに住んでいてそれを使っている住民のもので、みんなが大事に使っていくのがよい。ここは、それができている一つのモデルケースだと思う。これを続けることで、きっと地域がどんどんよくなっていく。喜びを感じながら、地域全体の活動として続けて欲しい。」

村上大阪府都市整備部長
「印象に残っているのは、最初、保育園と小学校で花を育てて沿道に置くという美化活動から始めたと思うが、保育園と小学校の子ども達が、1時間もじっとして大人の話を真剣に聞いている姿を見て感動した。小さい頃から地域活動の大切さを学び、そして理解し、成長してもまたその時の立場で地域活動の重要性を理解して参加できる、そういう環境が素晴らしいと思う。」

田中大阪府都市整備部技監
「平成19~20年の鳳土木事務所長時代に参加した。みんなと一緒になって側溝掃除をしながら、それぞれの役割分担ができていて、住民のチームワークが完成していると感じた。地域活動の活発な地域の最先端をいっていると思う。」

南横山校区町会連合会橋本会長
「この地区は和泉市の面積の1/6を占める。それほど広い地域。以前は1日がかりで清掃を行っていた。川からゴミを引き上げるのに非常に苦労した。これからも活動を続け、きれいなまちづくりをしていく。住民が『住んでよかった。』と思える地域を目指していきたい。」

泉北笑働ねっと 西山会長
「みんな楽しく清掃活動をやっておられた。住民が団結して一生懸命団結してやっていて、大したものだなと思った。決して義務ではなく、純粋に自分たちのまちをきれいにしようとしていることに感動した。ぜひ参考にさせてもらう。」

桃山学院大学学生ボランティアスタッフ代表
「最初は、参加させてもらえるだけで嬉しかった。実際に参加し、参加されている方々の表情を見て、誰も嫌がってやっていないし、楽しんでいて、何より笑顔がいいと思った。それから、こういう活動を続けることが大切だと思う。10年も続いていて、本当によい地域なのだと思った。また、東日本大震災の復興支援活動として、仮設住宅用の表札づくりをしたが、子ども達がこの地域の山や自然の絵を描いてくれた。この地域のことが本当に好きなんだなと感じた。
今日は僕達の話を真剣に聞いてくれて、嬉しかった。参加した学生みんな自信が持てた。これからやっていく目的などを考えるよいきっかけとなった。すばらしい活動をさせてもらって、本当に有難うございました。」

清掃活動の中で、「清掃活動楽しかった。」「参加させてもらってありがとう!」「今日、来てくれてありがとう!」と、多くの笑顔や感謝の言葉が生まれ、『笑働』の輪が大きく広がっていました。「国道480号線外リフレッシュ活動」は、正に地域の中の『笑働』でした!