東大阪市まちづくり

2013-11-19

東大阪 第3回まちづくり意見交換会
B地域 四条リージョンセンター

第3回の意見交換会もいよいよ大詰め。最後はB地域です。第2回目の話し合いで浮き彫りとなった問題をテーマごとに分け、それぞれ議論を深めていきます。手法としては前回を踏襲し、ポストイットを使って「あるべき姿」と「現状の問題」を同時に出して分かった「課題」に対しての「取り組み」を話し合い、「やるべきこと」へと導いていきます。同時に次回に向け「やるべきこと」を実現するための協働先もイメージしていきます。

今回は笑働OSAKAスタッフも最多参加者(8名)の、「高齢者・健康・交通」をテーマにしたテーブルに密着させていただきました。それぞれの意見から分類された項目は「健康」「買い物・外出」「交通」「交流」です。高齢者問題に関して、ここでは地域特有の地形=坂道がクローズアップされました。この緩くも長い坂道が、高齢者にとって買い物や外出を困難にし交流も妨げているのです。B地域内でも山の手と川辺、さらに町ごとに抱える問題で温度差もありましたが共通するのは「恩智川および山の手からの坂道への休憩用ベンチの設置」を求める声でした。地形といえば新池島地区は三方を川で囲まれ、速やかな災害時対策として高齢者用リストを分離する案も。

「買い物・外出」に関しては有意義な意見が出ました。高齢者が何を望んでいるのかを、アンケートをとって活用。他人に委ねず、自分で買い物したい人には、介護予防的な運動の指導、もしくは集まって交流しつつ運動できる仕掛けをつくる、「交流×買い物×健康」を兼ね揃えた案も。 その他にも挨拶運動の拡大も提案されました。協働イメージとして挙げられたのは警察、大学生ボランティア、ベンチメーカー、スーパー、近鉄電車です。

その他の班の「やるべきこと」をざっと挙げていきます。※()内は協働イメージです。 「子育て・教育・マナー・モラル」班では、大人が挨拶をする、道徳教育の重要性、地域への学校を開放(学校の教育委員会、学校校長)、「安心・安全」班は、生の情報の共有、災害弱者への対応、個人情報開示のルールの制定、避難場所へのルートづくり(自立支援評議会、危機管理室)。すべてを高齢化問題としてとらえると提案したのは「地域活動活性化の仕組みづくり」班で、地域と学校による地学連携づくり、成功モデルの共有方法や情報の発信方法(りそな総研、大学)も提案。
「環境河川・住環境」班は、小さい時からの意識の向上、インパクトある行事の開催、地域企業の清掃参加(小中高大学、コンビニ、近隣企業)を。「東大阪市の幼稚園の遠足は平岡神社へ」とユニークな案が飛び出した「文化・芸術・歴史」班は、歴史ウォーキングMAPの作成やCATVでのPRも(文化財学芸員、歴史専門家)。「商店街・商業」班も商店街の認知度アップと人材の発掘を課題に。他にも資金と情報の供給源、駅前の美化、不法駐輪対応、面白いところでは瓢箪を商店街の資源にという案も出ました(メディア、近鉄・阪神電鉄、ラグビー関連、瓢箪絡みで大阪城)。

この先の理想には、まだ埋めるべき溝がある、それが皆さんが今日決めた「やるべきこと」であるという、りそな総研・藤原さんの言葉で締めくくられ、次回はいよいよ最終回。本日イメージした協働先とともに具体的に事業案へとつなぐ、次のステップに進みます。