地域活動レポート vol.02

御堂筋の清掃に取り組む~オルディ株式会社~

07月05日

NPO明るい社会づくり運動 大東フレンド・フォーラム

「会社を出て掃除を始めたら、吸殻やゴミが見えるようになったんです」

梅雨に入っていることを忘れてしまいそうな、快晴の大阪市中央区本町。 朝8時30分の御堂筋に、鮮やかなオレンジ色のビブス(スポーツなどで使用されるベスト)を身にまとった人たちが現れました。 急ぎ足で通勤する人たちと、たくさんの車が行き交う朝の街に放たれたその人たちは、手に手にブルーの笑働マークがプリントされたゴミ袋とゴミ収集用のトングを持ち、植え込みや路上に捨てられている吸殻やゴミを手早く片付けていきます。 このオレンジ色のビブスを着て御堂筋のゴミを集めている人たちは、御堂筋に面したビルに本社を構える「オルディ株式会社」の社員の皆さん。今回は、オルディ株式会社の皆さんの朝の清掃活動の様子をレポートします。

NPO明るい社会づくり運動 大東フレンド・フォーラム

柔らかく広がった
「社内も、社外も、きれいに」という思い

オルディ株式会社は、主にポリ袋やゴミ袋、包装資材など、誰にとっても身近な製品を製造している大阪のメーカーです。以前は東大阪市にありましたが、2011年に現在のビルに本社を移転しました。 その頃笑働では、「アドプトなどの清掃活動をもっと盛りあげていくために、活動が楽しくなる笑働オリジナルのゴミ袋を作れないだろうか?」と考え始めていました。 あれこれ調べていくうちに、スタッフの一人が大阪にあるゴミ袋のメーカーであるオルディ株式会社さんを発見。「突然ですが…」とご連絡をして、協力を求めたのが初めての出会いでした。 社長や社員の皆さんは、初対面にも関わらず私たちの思いを受け止めてくださって、「何が出来るかわからないけど、先ずは笑働マーク入りのゴミ袋を作ってみよう!」と、快く協力を約束してくださいました。 こうして生まれた笑働マーク入りのゴミ袋は、今ではブルーの笑顔のマークで多くの皆さんに親しまれ、笑働のアドプト活動に欠かすことのできない存在となっています。

NPO明るい社会づくり運動 大東フレンド・フォーラム 朝の掃除が始まったいきさつを、オルディ株式会社の寳田社長はこんなふうに振り返ります。 「元々は、せっかくきれいなオフィスに引っ越したんだから、このきれいさを維持していこうと、ここに移ってきた2年前に始まった社内清掃がきっかけでした。当初は少人数の社員が自発的に社内の掃除を始めたのですが、そのうちに参加する社員が増えてきて、社内を掃除するだけだと人が余るようになってきました。それなら社外にも行こう!ということになって、自然に社外に出るようになったんです。本当に柔らかく広がっていった、という感じですね。社長の僕は何も指示していないし、本当に後から活動に参加させてもらっただけなんですよ(笑) 。 寳田社長は何でもないことのように話してくださいましたが、週に2回、いつもより少し早く出社して行う御堂筋の清掃は、社員の皆さんにとって、それなりに大変なことなのでは?と少し気になりました。しかし、それが余計な心配であることを、ある女性社員の素敵な言葉が教えてくれました。 「せっかくこんなにいいところに引っ越したのに、社内だけきれいならいいの?って思っただけなんです 。 オフィスを飛び出したシンプルで温かい気持ちに支えられて、朝のゴミ収集活動は御堂筋に広がっていきました。

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「ご苦労さん、ありがとう」がうれしくて

入社1年目の新人さんから社長さんまでが参加する、週に2回の御堂筋の清掃活動。社員の皆さんはどんなふうに感じているのでしょうか?
「オレンジ色のビブス、はじめは大分恥ずかしかった~(笑)。でも今は、知らない方から『ごくろうさま!』って声を掛けられるのがうれしくて、モチベーションも上がってます!」。元気に答えてくれたのは、入社したばかりの男性社員。
先輩の女性社員の方たちからは、 「清掃に参加する人が増えて、社員のコミュニケーションが変わってきたという声もあります。御堂筋の本当に短いエリアですが、始めた頃よりもずいぶんきれいになってきたなって感じています」
「会社がこの街に移ってから、みんなおしゃれになりましたよ(笑)。すてきな街にきたからこそ、社内も社外もきれいにしたいって思っています」。
「ゴミを拾い始めるまでは、ただの(御堂筋の)風景でした。でも今は、ちゃんと目に入って来る。無意識にゴミを見つけてしまうんです。ゴミ袋を持ってないのに、拾いたい衝動にかられてしまって(笑)」

NPO明るい社会づくり運動 大東フレンド・フォーラム 寳田社長は笑顔で話してくださいました。 「最近は掃除中に、商店街の人たちから声を掛けられることが多くなりました。きれいになってきたねー!ありがとう、ご苦労さまって。 掃除は御堂筋沿いのいろいろな会社がしていることで、僕たちだけがしていることではありません。気恥ずかしさもありますが、よその街からやってきた者にとっては、とてもうれしいことですね 。

最後に、寳田社長から笑働大阪へのメッセージをいただきました。 「僕らは、出来ることはどんどん手伝います。笑働さんには、これからも遠慮なく声を掛けてほしいと思っていますよ」。 社長の力強い応援の言葉に押されて本社を出ると、目の前には社員の皆さんによってきれいに清掃された御堂筋が広がっています。 御堂筋は、大阪の人々が愛して止まない緑豊かな美しい通りです。オルディの皆さんの活躍が少しずつ楽になっていくように、笑働ゴミ袋がたくさん積み重ねられる朝の風景が珍しくなるように、私たちもオレンジ色のビブスをつけたつもりで心がけていきたいと思います。

オルディ株式会社 http://www.ordiy.com

NPO明るい社会づくり運動 大東フレンド・フォーラム 撮影・大西二士男
テキスト・平岡京子