2018-09-07

義務感ではなく、「やりたい」という気持ちで続けてきたゴミ拾い

家庭用・業務用のゴミ袋などを製造、販売するオルディ株式会社(大阪市中央区)さん。

笑働OSAKAオリジナルのゴミ袋を作っていただいたり、笑働チームが呼びかけたイベントへも度々ご参加いただくなど笑働OSAKAとは縁の深い会社。

今回はオルディさんが継続して取り組まれている御堂筋のごみ拾いについて、改めて社員の方々にお話を聞きました。

 

―オルディさんの事業内容について教えてください。

当社は、1959年に創業して以来、ゴミ袋やポリ袋、包装資材などを製造、販売しています。

ゴミという環境破壊に直接影響するものと関わっているので、CO2削減に貢献できるゴミ袋など、その時代に求められる環境に配慮した商品を開発することに努めています。

 

―御堂筋のゴミ拾いとは?

2011年に当社が現在の御堂筋にあるオフィスに移転した頃から社員の有志が始業前に行っている取り組みです。

ゴミの分別が厳しくなり、回収したゴミの処分に困ったため、活動を一時期中断した時期はありましたが、その間以外は、毎週水曜日と金曜日の週に2回、30分ほど早く出勤して若手社員が中心となって活動しています。

 

オレンジ色のビブスをつけてゴミ拾いをする若手社員(提供:オルディ㈱)

業務として強制的にやらされていることではないので、参加できなくてもとがめられることはありません。

「参加できる人ができる時にだけやりましょう。」というスタンスでずっと続けています。

 

―ゴミ拾いを続けていて思うことは?

会社へ出勤する時に、今までよりゴミが気になるようになりました。
もっとこういうところにごみ箱を置いたほうがいいのにと考えるようになりましたね。

普段ではありえない場所に大量にたばこの吸殻が捨てられていたり、自動販売機横のごみ箱から空き缶が溢れていたりして、自分が仕事している街にこんなにごみがあるのか!と驚くこともあります。

そんな中でゴミ拾いをしている時に通行中の方から「いつもありがとうね」と声をかけていただくと、やっぱり嬉しいですね。

私たちの活動は誰かの役に立てているんだと、気持ちよく一日を過ごすことができます。

 

―もっと多くの人にゴミ拾いをしてほしいと思いますか?

もちろんやってくれる方が多ければいいと思います。

ただ、「ゴミ拾いをしましょう!」という呼びかけは正直、あまり好きではないんです。
ごみのポイ捨ては確かに無くさないといけないことですし、誰かが掃除しないといけない。

でも「やらないといけない」から参加するのではなく、「やりたい」という思いがないと関わることが辛くなっていくと思います。

自分からやりたいと思う気持ちがあるかどうかが一番大切で、私たちの活動も誰に強制されるわけでもなく自分たちがやりたいからこそ今まで続けられているのだと感じます。自分が関わりたいと思ったタイミングで参加してもらうことが、いいのではないでしょうか。

 

朝のゴミ拾いに参加する社員たち(提供:オルディ㈱)

 

―今後もゴミ拾いを続けていきたいですか?

可能な限り続けていきたいですね。

ゴミ拾いをしていると「辛くないの?」と聞かれることもあるのですが、私たちにとっては楽しみのひとつなんです。

朝から動くことでリフレッシュされるのか仕事もすっきりとして取り組むことができるし、最近では落ちているゴミが少ないと、逆に拾う量が少なくて残念だなんて思うこともあります(笑)。

私たちの取り組みが御堂筋の美化に役立っていると声をかけてくださる方もいるので、無理なく、楽しみながらこれからも続けていきたいです。

 

笑働OSAKAオリジナルゴミ袋(提供:オルディ㈱)

●お知らせ
大阪市中央区本町周辺の御堂筋でゴミ拾いをされている企業様には、オルディ株式会社様から笑働ゴミ袋を無償提供して頂けます。この記事にご賛同頂いた企業様は笑働OSAKA事務局までお問い合わせください。

笑働OSAKA事務局(大阪府都市整備部事業管理室)
toseijikan-g09@sbox.pref.osaka.lg.jp

オルディ株式会社 https://ordiy.com/

「関連記事_2013.7.15御堂筋の清掃に取り組む~オルディ株式会社~」

 

テキスト:古江 晃也