2014-1-28

東大阪 第4回まちづくり意見交換会
E地域 楠根リージョンセンター

JR徳庵駅周辺地域を中心とするE地域。これまでに続き楠根リージョンセンター4階の多目的ホールにおいて、第4回のまちづくり意見交換会が実施されました。
前回までの議論で設定された地域の課題は6つ。「高齢者」「子育て・教育・マナー・モラル」「安心・安全」「文化・歴史・地域資源」「環境」「商店街・商業」とそれぞれのテーブルに分かれて、今日はやるべきことの“絞り込み”が行われます。

まず初めに、進行役を務めるりそな総合研究所の藤原明さんから議論の進め方について説明がありました。「今回の話し合いで大切になるのは、英語の5W1Hで言うとwhy(なぜ?)とwhat(何を?)の部分です。理想に対して『なぜ』実現ができていないのか、実現のためには『何を』しなければいけないのか。まずはその部分を明確化していただければと思います」。共同実現のために大切なのは「強み」と「やるべきこと」をしっかり把握することが不可欠とのこと。この方針を受け、各テーブルにて真剣な議論がスタートしました。

「文化・歴史・地域資源」テーブルでは、前回までと同様に「稲田桃」が話題の中心を占めていたようです。特産品である稲田桃を使った街づくりについては、これまでも数多く議論されてきました。ただ今回の「why(=なぜ実現できていないのか)」に当てはめて議論を進めるうち、「栽培する場所が限られている」「魅力を広めてくれる人材がいない」などの課題が浮き彫りになってきます。この打開策として、他地域で開催されている「桃太郎サミット」への参加、地元小学校との連携による子どもたちへの知名度アップなど、具体的な提案が次々と発表されていました。
また稲田桃の話題は他のテーブルでも頻出しました。「環境」テーブルでは稲田桃をアドプトリバー・アドプトロードの活動の中で栽培することで、花や緑を増やしていこうという提案が。さらに「安心・安全」テーブルでも、「3月に開催される『ももの花祭り』の際に自転車マナーアップキャンペーンを開催してみては?」などの意見が飛び出します。E地域が誇る地域資源「稲田桃」への大きな期待を感じさせる一幕でした。

「商店街・商業」テーブルには、中央環状線沿いに建つ大型SCのスタッフも参加。普段は“ライバル関係”にある商店街店主の方々と同じ目線で、地域の商業を発展させるために頭をひねる光景が見られました。話し合いを進めるうち、商店街もSCも共同して地元を盛り上げていく必要があるという結論に。地域イベントの告知チラシをSCで配布するなど、具体的な協力内容にまで話が及んでいたようです。
今回をもって一連の「まちづくり交換会」は一段落を迎えますが、絞り込みがなされた課題に関しては、事業化に向けて今後も随時議論がなされていきます。稲田桃の花が咲き誇るE地域を目指して、住民の手による「まちづくり」はまだまだスタートしたばかりなのです。